曲を弾いているとき、何も考えず弾いている生徒さんはほとんどです。
わかりやすい題名ならわかるのでしょうが、子供にとって難しい単語が使われていると全然意味も分からず弾いています。
たとえば、ブルグミュラーの「清い流れ」などの題名だと、「清い流れって何が流れてるの?」「清いってどういうことだと思う?」って聞くと全然わからないようです。
大人だときっと川の流れの曲なんだろうな、とか、清いというからには大きな流れの早い河川ではなく、小さな小川がさらさら流れている様子なんだろうな、とイメージできるのですが子供はそうはいかないようです。
ですので、清い流れは流れるようにやさしく弾くのが正解なのですが、濁流のように荒々しく弾く生徒さんには題名から弾き方を教えます。
題名がない曲の場合は題名を勝手につけます。
そしてストーリーを作ってあげて、ここはこうだからこういう風に弾こう!と言うと弾き方のイメージがつかめるようです。
表情カードは私の手作りの色んな表情のカードなのですが、これも曲の雰囲気をつかむのには役立つグッズなのです。
この段落は楽しそうだからどのお顔かな?など言いながら曲の構成を考えます。
泣いている顔のところは悲しそうに弾いたり、嬉しそうなところは楽し気に弾いたりカードが置いてあると小さな子でも弾き方がとてもわかりやすくなります。